ボーダーシャツの定番「セントジェームス・ウェッソン」を買おうか迷っているんだけど、種類について詳しく知りたいな。購入するときにサイズ選びなんかの注意点はあるかな?
こんなお悩みの方に向けて、ボーダーシャツの定番「セントジェームス・ウェッソン」について紹介していきます。

何枚あっても便利なボーダーシャツ、その代名詞ともいえるセントジェームス・ウェッソン。
ウェッソンについて気になる特徴や種類、サイズ選びのコツ、購入するときの注意点について紹介していきます。
1枚で着ても、インナーにしても使えるアイテムなので、ウェッソンの購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

流行りに関係なくコーデを上品に格上げしてくれるアイテムなので、シンプルな服が好きな方には特におすすめ!
セントジェームスとは?今もフランス生産を続ける老舗カットソーブランド
セントジェームスはフランス北部ノルマンディー地方にある、その名もセントジェームス市(!)で1889年に設立されたアパレル会社です。


セントジェームスは創業者の名前とばかり思っていたけど、地名がそのままブランド名になったんだね。
地域の中心産業であった繊維業から始まり、地元の漁師や船乗りのために作られたマリンセーターがブランドの基礎。
1900年代に入ると、事業は急速に拡大し、マリンスポーツウェアやカジュアルウェアを製造する会社として発展しました。
伝統的な手法はそのままに、100年以上たった今も大きく変わることのない製造方法でカットソーを製造。
上質な原料を厳選しフランス本社工場で作り続けられ、常に高い品質を保っています。
船乗りたちのためにつくられたボーダーカットソーが、後にフランス海軍の制服として採用され、いつしかデイリーウェアとして人気になりました。
【セントジェームス・ウェッソンの特徴】コーデを格上げしてくれるディティール
ウェッソンには大きく2つの特徴があります。
- 首元が大きく開いたボートネック
- すっきり見える九分袖
大きく横に開いたボートネックが万能
大きく左右に開いたリブなしのネックをボートネックと呼びます。

ボートネックの名前の由来は諸説あります。
- 横から見た形が船の底のように見える
- 船乗りが船から落ちたときにすぐに脱げるように
マリンウェアに由来するウェッソンはボートネックを採用、この横に大きく開いたネック部分がとても使いやすいんです。
1枚で着てもいやらしくない開き具合で、すっきりとこなれた雰囲気を出してくれます。
また、中に襟付きのシャツを着てもすんなりと重ね着ができて、カッチリとした格好にも合わせやすくなります。
長袖までいかない「九分袖」で袖周りもすっきり
ウェッソンの袖丈は九分袖になっています。

新品のうちは長袖と変わらないぐらいの袖丈ですが、着こむうちに生地が縮んで手首あたりまでの九分丈の長さに収まります。
この長さが非常に便利で、1枚で着ても手首が見えてすっきりと腕が長く見える効果があります。
また、中に長袖シャツを着たり上から1枚羽織っても、袖回りがもたつくことがありません。

トレンドのオーバーサイズで着ても、袖周りがもたつかずスッキリ見えるからありがたい。
【セントジェームス・ウェッソンの種類】定番の長袖ボーダー以外に無地や半袖も
セントジェームスを代表する定番モデル、OUESSANT(ウェッソン)。
100年以上、ほぼ変わることのない伝統的な製法でつくられているコットンボーダーシャツです。

ボーダーだけでもカラー展開が豊富
歴史のある商品ですが、ウェッソンが日本に本格的に紹介されたのは1980~1990年頃。
マリンスタイルが大流行し、ブームが落ち着いた後も、流行に左右されないスタイルと品質の高さで不動の人気を得ました。
中でも注目なのがカラーバリエーションの豊富さ。
「白/コバルトブルー」や「マリン(ネイビー)/生成り」のさわやかな2色使いの定番カラーがやはり鉄板。

ダークカラーのボーダーももちろん人気が高いですね。
他にも3色使いの「マルチボーダー」や、ネック部分から裾に向かって色が変わっていく「ユニークパターン」など、ウェッソン1つとっても数十種類(!)のカラーバリエーションがあります。
シーズンによってカラー展開が変わるので、コレクションする方もいるほど。
それでも人気のカラーはシーズン早々に在庫がなくなってしまうので、早めにチェックしてみて下さいね。
コーデに使いやすい無地(ソリッド)は重宝するアイテム
セントジェームス・ウェッソンと聞くと誰もが「ボーダー」をイメージしますが、実は無地(ソリッド)の人気もここ数年上がってきています。

もともと原料にこだわりのあるウェッソンなので、無地になると一層品質の良さがわかります。
ウェッソンに使用される生地は、コットン100%のカットソー素材としてはかなり厚手で丈夫な部類です。
最初は少し固めの生地も、着こんで洗濯を繰り返すうちにこなれた雰囲気が出て、着る人の体になじんできます。
カラー展開も豊富ですが、特に白やブラック、ネイビーなどの定番カラーの人気が圧倒的に高いですね。

無地のウェッソンも何枚か着ているけど、一枚で着てもインナーで着ても活躍してくれるので重宝してるよ。
【半袖】生地やサイズ感はそのまま
九分袖が特徴のウェッソンですが、半袖タイプも存在します。
- 使用されている生地はウェッソンと同様で厚みがある
- サイズ感やシルエットもウェッソン同様
半袖ウェッソンは取り扱っているショップがかなり少なく、購入できる店舗が限られているのが残念です。
ただ、半袖カットソーとしてはしっかり厚みのある素材で、汗染みや透けを気にしなくていいのはポイントが高いですね。
また、セントジェームスには「ピリアック(ルヴァン)」という薄手素材の半袖モデルも夏の定番カットソーとして人気があります。
【本物?偽物?】ウェッソンとギルドの違い
Amazonや楽天でウェッソンを探していると、見た目が全く同じ商品で「GUILDO(ギルド)」という商品を見かけることが多くあります。
これらは、実際には同じ商品のことを指しています。
- 「ウェッソン」…国内代理店・㈱ウェッソンを通して販売されている
- 「ギルド」…業者が海外から並行輸入して販売している
要は、国内代理店の正規品か並行輸入品かの違いです。
実際にはタグのデザインもちがうので見分けもつきますが、基本的には同じ商品。

たまに「ギルドは偽物じゃないか」という情報もありますが、決して偽物ではありません。
正真正銘、本物です。
また、販売コストを下げる輸入業者の努力もあってか、全体的にギルドの方が安く販売されているケースが多いですね。
- ウェッソンの定価…¥11,880(税込)
- ギルドの相場…¥7,000~¥9,000程度
安く買うならギルド、少しでも安心できる商品が欲しいならウェッソンを選ぶ、というのが得策かもしれません。

おこづかい制でがんばる僕は、もっぱらギルドを買ってます。
【セントジェームス・ウェッソンのサイズ選びのコツ】生地の縮みとサイズ表記に注意
セントジェームスの服はサイズ表記が独特なうえに、洗濯による縮みが大きく出るのでサイズ選びには注意が必要です。
結論からいえば、新品を購入するときは1サイズ大きく選ぶのがよいでしょう。
【フランス規格のサイズ表記】T4、T5など独特のサイズ表記に注意
まず、サイズを選ぶときに注意が必要です。
それは珍しい「フランス規格のサイズ表記」になっている点。

T(taille:サイズの略)で表示されていて、日本人の僕たちにははっきり言ってわかりにくいサイズ表記です。
現行モデルの付属タグには「INTL(INTERNATIONAL:国際規格)」の表示があるので、ここを参考にするといいでしょう。
ちなみに、169㎝・62㎏、中肉中背の普通体型の僕のサイズ感はこんな感じなので参考にしてみて下さい。
- 「T3」…かなりピッタリなサイズ感・何とか1枚で着れる
- 「T4」…1枚で着てジャスト・何とかシャツと重ね着ができる
- 「T5」…縮んだあともゆとりあり・重ね着も余裕

以前から持っていたT3サイズは最近きつくなってきたので本格的にダイエットを検討している…
セントジェームスのサイズ表記については以下のサイトがわかりやすくまとめてくれているので参考にしてみて下さい。
【サイズ選びのコツ】生地が大きく縮むので1サイズ大きめが目安
ウェッソンのサイズ選びでは「洗濯による縮み」も考慮しないといけません。
コットン100%なので、もちろん縮みは避けられないですが、その縮み方がすごいんです。
新品のウェッソンを洗濯すると、着丈・袖丈ともに約2~3㎝縮みます。
サイズでいえば、ほぼ1サイズ分の縮み。
新品を購入する際には、1サイズ程度大きなサイズを試着して、袖や丈が少しゆったりというぐらいで選べば問題ないサイズ感になります。

僕は新品購入時に乾燥機でしっかりと縮ませてから着たよ。
【ユニセックス展開でメンズ・レディースは共通サイズ】キッズサイズもあり
通常ユニセックス展開されている商品といえど、メンズとレディースでは微妙にシルエットが変わっているのが普通です。
その点ウェッソンは、メンズ・レディースでシルエットに違いがない珍しいアパレル商品になります。

一枚のウェッソンを男性でも女性でも、色やシルエットが変わることなくメンズ・レディース兼用で着られるのはうれしいポイントです。

わが家でも、僕のクローゼットから奥さまが引っぱりだして着ています。
さらに、キッズサイズの展開も豊富にそろっているのがありがたいところ。
大人用と比べて若干カラーバリエーションが変わるものの、大人用と同じデザイン・同じ素材で作られています。
カップルや親子でおそろいにして、リンクコーデを楽しめるのはありがたいですね。


ウェッソンとナヴァル(ナバル)の違いは?ボーダー柄や生地の特徴
セントジェームスにはウェッソンと並ぶ定番モデルが存在します。
その名も「NAVAL(ナヴァル、ナバル)」、フランス語で「海軍」という意味のモデル名です。

ボーダー柄の入り方が大きく違う
まず、ウェッソンとの大きな違いといえるのがボーダーの入り方。
服全体に総柄としてボーダーが入るウェッソンに対し、ナヴァルは肩と裾の部分が無地になったパネルボーダーになっています。
また、裾部分のサイドに大きくスリットが入っているのもナヴァルの特徴。

どちらも伝統的なバスクシャツに見られるディティールだね。
ナバルは薄手のコットン素材を採用
見ためだけではわかりくいですが、使用されている素材にも違いがあります。
ウェッソンの生地は厚手のガシッとしたコットン素材。
一方、ナヴァルの生地は細番手の糸が使われていて、薄手で滑らかな触りごこちが特徴です。
さらにナヴァルの方がウェッソンに比べて腕回りが太く、ゆったりとしたサイズに感じられます。
- カッチリとしたスタイリングには「ウェッソン」
- よりゆったりカジュアルに着るなら「ナヴァル」
こんな感じに使い分けてみるといいんじゃないでしょうか。

ナヴァルは、あのピカソも愛用していたことで有名だね。
【まとめ】セントジェームス・ウェッソンはシンプルで長く活躍してくれるがサイズ選びには要注意
誰もが1度は見かけたことがあるであろうセントジェームス・ウェッソン。
ウェッソンが1枚あるだけでコーディネートの幅はかなり広がります。
本当に丈夫で何年も着続けることができる定番アイテムですが、購入する際にはこのページのサイズ選びを参考にして、失敗のないように注意してください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
それでは、パーネン(@hiro_pa911)でした。
パーネンです