革靴やスニーカーのお手入れに必須のアイテム「防水スプレー」。
よく靴の量販店やスポーツショップのレジ周りに置いてありますよね。
今回は「防水スプレー」の使い方や効果、おすすめの防水スプレーを、元靴屋の立場から解説します。
ここで紹介する防水スプレーはどれも本当におすすめなので、
と思っている方も、ぜひ読んでみてください。
革靴やスニーカーのお手入れに防水スプレーが必要な理由は?
靴屋さんで革靴やスニーカーを購入すると、よく防水スプレーをすすめられます。
かく言う僕も、靴屋時代は何千回、何万回とおすすめしてきました。
簡単にいうと、防水スプレーをおすすめする理由は「靴の表面に保護膜を作る」から。
防水スプレーを革靴やスニーカーにかけると、スプレーの成分が保護膜を形成。
その膜が、水や汚れをはじいてくれるようになります。
新しく革靴やスニーカーを購入したら、なるべく新品のうちにスプレーしておくことで汚れがつきにくくなり、靴も長持ちするようになるんです。
防水スプレーの使い方や注意点・換気は絶対に‼
水や汚れをはじいてくれる便利な防水スプレーですが、まちがった使い方をすると効果が出ないうえに、体にも悪影響を与えてしまいます。
正しい使い方で、最後までムダなく安全に使用してください。
防水成分を吸い込まないよう、屋外または換気した場所での使用を‼
防水スプレーはフッ素・シリコンなどの防水成分をスプレーして撥水させます。
この防水成分が人体にとって悪影響‼
うっかり吸い込んでしまうと、呼吸がしにくくなって苦しくなったり、頭痛や吐き気を感じたりすることも。
スプレーを吸い込まないように、
- 屋外または換気した場所で使う
- マスクを着用する
- 周りにペットや子供がいないか確認する
このような対策が必要です。
防水スプレー前の事前準備「ブラッシング・ヒモはずし・新聞紙つめ」
防水スプレーをかける場所を確保したら、今度は靴にも事前準備を。
- ホコリを落とすためにブラッシング
- ヒモ靴は必ずヒモをはずす
- 靴の中に新聞紙をつめる
きれいな状態で防水スプレーをかけるために、ホコリ落としのブラッシングとヒモはずしは必須です。
また、防水スプレーあるあるで、
なんて現象が起こりがち。
これを防ぐために、「新聞紙を靴の中につめる」作業をしておくといいでしょう。
靴の中にスプレーがかかってしまうことも多いので、靴の中全体に新聞紙をつめるとより完璧。
新聞をつめてからブラッシングすると、シワや細かな部分もブラッシングしやすいです。
30㎝ぐらい離して数回かけるのが理想的な使い方。靴の周りには新聞紙や段ボールを
防水スプレーをかける際には、靴から「30㎝ぐらい離してスプレー」が理想。
近くからスプレーをすると、シミや変色の原因となってしまいます。
そして靴の周りに、「読まなくなった新聞紙や開いた段ボールを敷いておく」とよりベター。
靴全体にスプレーしようとすると、どうしても靴の周りまで飛んでしまいます。
家の玄関先やテラスでスプレーした際、防水スプレーを使った場所は水をはじいて滑りやすくなることも。
新聞紙や段ボールを靴の周りに敷いておけば、防ぐことができます。
あとは、30分ぐらい空けて2~3回防水スプレーをかければ、効果はバッチリ‼
防水スプレーを使う頻度はどれぐらい?
この質問は靴屋時代にもよく聞かれました。
靴のお手入れ用品メーカーさんにも確認した答えがこちら。
- 2~3回履いたらかける
- 履かなくても1~2週間でかける
- 雨の日に履いたら都度かける
ちょっと多すぎるんじゃないの?とも感じますが、これだけの頻度でかければしっかりと防水効果は持続してくれます。
特にスウェード素材の革靴や白スニーカーなどは汚れも目立ちやすいので、こまめに防水スプレーをかけてあげるといいですね。
元靴屋がおすすめする防水スプレー(服や傘にも使える)
ここからは元靴屋の僕がおすすめする防水スプレーを紹介します。
全部で4ブランド。
- アメダス…大きなサイズもあって使いやすい
- クレップ…スニーカーに最適、撥水力がばつぐん!
- コロニル…革靴や傘にも使える万能スプレー
- ジェイソンマーク…おしゃれで使いやすい
紹介するのはどれも防水効果に期待できるものばかりで、革靴やスニーカー以外にも、アウターなどの服・撥水力が落ちてきた傘にも使えておすすめです。
「AMEDAS/アメダス」老舗が誇る防水スプレーの大定番
元靴屋の僕が1番おすすめするのがこちら。
お手入れ用品老舗のCOLUMBUSから発売されている「AMEDAS/アメダス」です。
レザーからスウェード、キャンバス素材まで、あらゆる素材に使えて効果も長時間持続。
スプレーの容量も多く、普段使いするには申し分なしです。
「CREP/クレップ」TVでも紹介された”最強”防水スプレー
今、”最強”の防水スプレーとして知られているのがこの「CREP/クレップ」です。
人気番組「アメトーク」のスニーカー芸人の回で、とにかく絶賛されていた話題の防水スプレー。
その効果は、醤油やケチャップをかけても全く汚れずはじいてしまうほど。
↓こんな感じの動画が、ネットを探せば溢れかえってます。
特に、最近多いニット素材やキャンバス素材のスニーカーに効果を発揮しますね。
COLLONIL/コロニル ウォーターストップスプレー・1909シュプリームプロテクトスプレー
靴の先進国ドイツで、創業100年を超えるお手入れ用品メーカー「COLLONIL/コロニル」。
多くの種類のお手入れ用品をそろえるメーカーで、防水スプレーだけでも5種類以上‼
その中でも特におすすめしたいのが「ウォーターストップスプレー」と「1909シュプリームプロテクトスプレー」。
「ウォーターストップスプレー」は素材を問わず色々な革靴やスニーカーに使えるのがポイント。
「1909シュプリームプロテクトスプレー」は防水効果のあるフッ素樹脂とシダーウッドオイルを配合。
革に防水効果と栄養成分を与えて、素材を長持ちさせてくれます。
JASON MARK/ジェイソンマーク REPAL/リペル
2007年にアメリカでスニーカーアクセサリーブランドとして始まった「JASON MARK/ジェイソンマーク」。
モノトーン基調のおしゃれなパッケージで、あっという間に世界中で人気のお手入れメーカーとなりました。
玄関先やシューズクローゼットに置いておいてもサマになるのがおすすめです。
防水スプレー「REPAL/リペル」は防水効果においても、もちろん問題なし。
さらに霧吹きタイプの「REPAL SPRAY/リペルスプレー」も登場。
スプレー回数も少なく済んで、容器もコンパクトになって収納性も上がったこちらもおすすめです。
【革靴やスニーカーにおすすめの防水スプレー|元靴屋が使い方・効果も解説】のまとめ
おすすめの防水スプレーの紹介と使い方・効果を解説しました。
紹介した防水スプレーはどれもおすすめ、中でもやはり1番のおすすめは「AMEDAS/アメダス」です。
梅雨の時期はもちろん、普段のお手入れにも必須のアイテムなので、ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
それでは、パーネン(@hiro_pa911)でした。